高齢者のテレビの音が大きすぎてうるさい!
これはご本人だけでなく、ご家族にとっても辛いことですね。
実は私も、同居する80代母のテレビの大音量に数年間悩まされていました。
そんな中、娘の受験をきっかけにいろいろと解決策を試した結果、母のテレビの音量が下がり今は家族みんなが穏やかな毎日を過ごせるようになりました。
そこでこの記事では、高齢者のテレビの音量が大きくなる原因と、5つの解決策についてご紹介します。
私は仕事柄、音響のプロとしての経験(音声合成開発)もありますので、できるだけわかりやすく、詳しく解説します。
なぜ高齢者のテレビの音量が大きくなるのか?
高齢者の方のテレビの音質が大きくなるのは、ある意味で自然なことです。
これは歳をとるにつれて耳が遠くなる老人性難聴が主な原因です。
実は40代ぐらいから少しずつ耳の衰えは見られ、50代の人でも40%以上の人が「聴こえにくさ」を感じているというデータも報告されています。
引用元:テレビの音が聞こえづらいことに関する調査(株式会社サウンドファン)
高齢者の聴覚は「高音」から衰える
特に老人性難聴は、高音(高い音域)から聴こえにくくなる傾向にあります。
高音は音の輪郭をくっきりさせる性質があるため、この衰えによって音がボヤけて聴こえるようになり、その結果テレビのボリュームを上げてしまいます。
引用元・参考文献:高齢者 の音 の聞 こえ と騒音 問題(倉 片 憲 治)、高齢者が聞き取りにくいのは高音?それとも低音?【老人性難聴について】ライフサポート、50歳を過ぎたら要注意!加齢性難聴 耳が遠くなる原因とは(NHK)
実はテレビの音量を上げても、あまり聴こえやすくならない
ただ、実はテレビのボリュームを上げてもあまり聴こえやすくならないのが実情です。
高齢者の方は音をくっきりさせる高音が聴こえにくくなっています。
つまり、聴こえる音のバランスは常に低音(低い音域)が大きい状態にあります。
そのためテレビの音量を上げればそれだけ低音も大きくなり、ボヤけた音のまま音量だけが大きくなってしまいます。
「うるさい」と言えずに、我慢するご家族が多数
ただ一方で、同居するご家族の方は「テレビの音がうるさい」「もう少しボリュームを下げて!」とは、高齢者のご本人になかなか言えないものです。
決して高齢者ご本人が悪いわけでもないため、我慢するしかないというのが本音でしょう。
これは実際に老人性難聴のアンケート調査でも、約半数のご家族が「言えずに我慢している」ということがわかっています。
引用元:テレビの音が聞こえづらいことに関する調査(株式会社サウンドファン)
テレビの音がうるさいとどうなる?
ではテレビの音量が大きく、うるさい状態が続くとどういう問題があるのか、確認していきましょう。
1.耳に負担がかかり、どんどん音量が上がる
テレビの音量が上がると当然、耳への負担は大きくなります。
耳に負担がかかればそれだけ聴こえにくくなり、さらにテレビの音量が上がるという悪循環が起こります。
2.家族・夫婦のイライラが溜まる
また同居するご家族のイライラも溜まっていくでしょう。
最初は「少し我慢すればいい」と思っていても、その期間がずっと続き、さらに音量が大きくなると我慢の限界を超えてしまいます。
対策しなければ、悪化することはあっても今後改善されることはあまり見込めません。
3.周りの物音に気づかない
またテレビの音量が大き過ぎると、周りの音に気づきにくくなります。
家族の呼びかけに気づかない、電話に気づかないといった日常的なことや、その他の異変に気づかないない等の要因にもなります。
4.近所迷惑になる
また春や秋など、窓を開けて過ごすような季節は近所迷惑にもなり得ます。
特にマンションなど、お隣との距離が近い場合や、外の廊下や道路に面した部屋からテレビの大音量が漏れると心配になります。
5.お子様の勉強に影響が出る
また学校に通うお子様がおられる場合、勉強に集中できない要因にもなります。
でも諦める必要はありません。
今はこうしたテレビの大音量の悩みを解決する方法がいくつかあります。
実際に80代の母と同居する我が家も、子どもの受験をきっかけにテレビの大音量対策を検討し、高齢向けテレビスピーカー(ミライスピーカー )を購入しました。
高齢者のテレビの大音量の悩みを解決する5つの方法【難易度順】
耳が聴こえにくい高齢者の方のテレビの大音量の問題は、テレビの音量を上げることでは解決しないばかりか、むしろ耳への負担が増えて悪くなる可能性もあります。
そこで、ここではその悩みを解決する5つの方法をご紹介します。
対応が比較的かんたんと思われる方法から順番に解説します。
【1】字幕を表示する
対策として最も簡単な方法は、テレビの字幕を出すという方法です。
これならテレビのリモコンから字幕設定するだけで、ボリュームを下げてもテレビを観ることができますので試してみる価値はあります。
ただデメリットは、バラエティなど常に画面にテロップ(字幕)が入る場合、文字が重なってかえって見づらくなることがあります。
また字幕を読むのが面倒という高齢者の方にとっては少し負担になるかもしれません。
【2】高齢者向けのテレビスピーカーを使う
2つ目は高齢者向けテレビスピーカーを使うという方法です。
購入代金はかかりますが、うまくいけば設置するだけで簡単に悩みを解決できる可能性が充分あります。
高齢者向けのテレビスピーカーは、接続や操作が簡単なものも多いので1台購入すればテレビの大音量が解決します。
なお高齢者向けテレビスピーカーには大きく2つのタイプがありますのでそれぞれご紹介します。
- 離れても、くっきり聴こえるタイプのテレビスピーカー
- 手元や近づけるタイプのテレビスピーカー
1.離れても、くっきり聴こえるタイプのテレビスピーカー
1タイプ目は、離れた位置でもテレビの音がくっきり聴こえるテレビスピーカーです。
これはミライスピーカー と呼ばれる機種で、独自開発された特許技術「曲面サウンド」を採用した高齢者向けテレビスピーカーです。
一般的なテレビスピーカーとは全く異なる湾曲型の振動板により、離れた位置でもくっきり聴こえるため、耳への負担が少なくて済みます。
他社に真似のできない特許技術のミライスピーカーは、高齢者向けテレビスピーカーの中で最も人気のある製品です。
60日間の返金保証でお試しできる
またミライスピーカーの大きな特徴は、60日間の返金保証でお試しができるということです。
購入後自宅で使ってみて「合わない」と感じた場合、60日以内に返品すればいかなる理由でも返金保証が適用されます。
※返金は返品手数料千円を差し引いた本体価格の全額です。
なお60日間の返金保証は、ミライスピーカー公式サイト 限定のサービスですので公式サイトでの購入をおすすめします。
テレビの音量を下げても、くっきり聴こえるミライスピーカー
なおミライスピーカーには2つのモデルがありますので、お好みのモデルをお選びください。
※ミライスピーカーStereoとミライスピーカーMiniの違いや、それぞれのメリット・デメリットについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
手元や近づけるタイプのテレビスピーカー
もう一つは、スピーカーを手元や耳元に近づけることでテレビの音量を下げるタイプのテレビスピーカーです。
ミライスピーカーの特許技術「曲面サウンド」のような効果はありませんが、そのぶん低価格なものもあり、テレビとスピーカーを有線ケーブルで繋ぐタイプと、ワイヤレスのタイプ、また首掛けタイプがあります。
※手元スピーカーや首掛けタイプのスピーカーで、返金保証などが適用される製品はありません。
有線の手元スピーカー:サンワサプライ 手元スピーカーTV用手元延長スピーカー
とにかく安く購入したい人向けです。有線タイプですので接続は簡単です。
販売価格目安:3,980円(送料無料)
※表示価格は2024/1/8時点の楽天市場での価格です
ワイヤレスの手元スピーカー:オーディオテクニカSOUND ASSIST
オーディオメーカーとして有名なオーディオテクニカの手元スピーカーです。
自然な音質でありながら声がくっきり聴こえやすく調整されています。ワイヤレスの音ズレも比較的少ないです。
販売価格目安:28,080円(送料無料)
※表示価格は2024/1/8時点の楽天市場での価格です
首掛けスピーカー:オーディオテクニカSOUND ASSISTワイヤレスネックスピーカー
有名オーディオメーカーであるオーディオテクニカの首掛け式ワイヤレススピーカーです。
首掛けタイプのテレビスピーカーの中で特に人気の製品です。
販売価格目安:18,800円(送料無料)
※表示価格は2024/1/8時点の楽天市場での価格です
【3】高齢者向け集音器(サポートイヤホン)を使う
3つ目の解決策は高齢者向けの集音器(サポートイヤホン)です。
集音器は補聴器に似ていますが、ワイヤレスイヤホン型の集音器を付けることで、テレビに限らず普段の会話など日常的に使える製品です。
一般的な補聴器とは異なり、デザイン的にも普通のワイヤレスイヤホンと変わらないものもあり、40〜50代の方にも人気があります。
集音器と補聴器の違い
補聴器は聴力に応じて音を補って聞こえやすくする、集音器は音を集めて全ての音を大きくするので、聴力や生活環境に応じて選ばれることをおすすめします。
引用元:ハートプラス記事
オリーブスマートイヤー プラス
耳に付けるだけで、周りの音を検知し、自動的に音質を調整してくれる集音器です。
スマートホンと接続することで、より細かい音質調整も可能。またご自身で3段階の切り替えも可能で、テレビや外出先、会議などのシーンに合わせて音を調整することもできます。
スマートホンの操作に自信がないお年寄りの方でも、操作ができるように無料サポートも充実しています。
しかもオリーブスマートイヤープラスの公式サイト限定で14日間の返金保証が適用されるためお試しが可能です。
みみ太郎
シマダ製作所が開発した「みみ太郎」は、見た目は一般的な補聴器に似た耳掛けタイプの集音器ですが、実は世界初「1台で片耳だけでも両耳でも使える」ことで知られています。
「家族のだんらんを取り戻す」というポリシーのもと、できるだけ自分の耳で聴くのと変わらない自然な音質で、違和感なく使える工夫がなされています。
重さも500円硬貨ほどの軽さで操作もとても簡単。創業から20年以上改良を続け、13万人以上の方に愛用されている実績があります。
【4】イヤホンで聴く(1人でテレビを観る場合のみ)
テレビの大音を下げる方法の4つ目は、イヤホンやヘッドホンを使うというやり方です。
やること自体はとても簡単ですね。
ただしこれは高齢者の方が、ご自身の部屋でお一人でテレビを観る場合に限ります。
もちろん外に漏れる音は0になりますので、同居するご家族にとっては悩みが解決します。
一方、高齢者ご本人にこれをお願いするのが結構なハードルになりますし、実際に毎日イヤホンを付けてテレビを観るのはご本人にとってはやはり負担です。
そういう意味では少し難易度は高い解決策てしょう。
【5】テレビの音質を調整する
5つ目はテレビ本体で音質調整するという方法です。
もしテレビにイコライザー機能(音域ごとに音量バランスを調整する機能)があれば、低音(BASE)を少し下げてみるとテレビの声が聴きやすくなる可能性はあります。
ただし多くの場合、テレビにイコライザー機能があったとしても、大雑把な調整しかできないためあまり期待できません。
またご自宅のテレビにイコライザー機能がない場合はそもそも対応ができないため難易度は高い解決策です。
高齢者のテレビの大音量がうるさい時の解決策は「お試し」から
高齢者の方のテレビの大音量を解決するための5つの方法をご紹介しました。
この中でもし、無料でできる方法(字幕設定、イヤホン、テレビのイコライザーで音質調整)ができるなら、まずはそれらを試してみてください。
もしその他の方法を検討される場合は、「お試し」ができるものからやってみてください。
なぜなら、耳の聴こえ方には個人差があり「これなら100%確実に解決する」という方法がないからです。
どんなテレビスピーカーや集音器であっても、人によって向き不向きがあります。
ですので、まずは返金保証や無料貸し出しのある製品から試してみて、もしも合わなければ返品し、次に他の製品を試すのが安心です。
確かに、安い製品を買っても効果が出ない場合、返品できないと損しますね。
- ミライスピーカー :60日間の返金保証
- オリーブスマートイヤープラス :14日間の返金保証
【最後に】家族みんながハッピーになる方法を選ぼう
高齢者の方のテレビの大音量の悩みは、誰でもいつかは訪れるであろう問題です。
そしてこれは、決してご本人だけの問題ではなく、ご家族みんなで協力して解決すべき課題です。
ですので「誰かが我慢すれば良い」のではなく、できるだけ一緒に暮らすご家族みなさんに負担がかからない方法を選ぶのが最もハッピーな解決策です。
我が家の場合、最初に手元スピーカーを購入してうまくいかず、一度は諦めかけました。
そんな中で、娘の受験勉強をきっかけに改めて購入したミライスピーカー が80代母の耳にピッタリきて、今では家族みんな穏やかな毎日を過ごせています。
同様の悩みをお持ちの方はぜひ諦めずに、あなたに合った解決策を見つけてください。
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